医療費の助成制度について(2023年5月現在)

化膿性汗腺炎の治療を長く続けるためには,患者さまご自身が,医療費の負担軽減に役立つ助成制度の存在を知り,上手に利用していくことが有用です.
ここでは,医療費を助成する制度をいくつかご紹介します. どのような助成制度があるのか,実際にどのような助成が受けられるのか,治療を受ける前にしっかり確認しましょう.

負担金の一部が戻ってくる「付加給付制度」

企業の健康保険組合や共済組合などでは,1ヵ月の医療費の自己負担額が限度額(例:2万円)を超えたとき,超過分の金額を払い戻す「付加給付制度」を定めている場合があります.
付加給付制度は,各保険組合が独自に定めている制度のため,取り組み方は保険組合によって異なります.詳しくは,ご加入の保険組合にご確認ください.
→お問い合わせ先:ご加入の保険組合

付加給付制度のモデル例

1ヵ月の医療費自己負担が5万円で加入組合の限度額が2万円だった場合

※1:申請方法や限度額は,保険組合によって異なります.

学生に適応となる「医療補助制度」

大学などの学校では,独自に学生の医療費負担を補助する制度を運営している場合があります.
学校によって内容はさまざまですが,なかには限度額を超えた金額を全額補助する学校もあります(例:自己負担限度額500円/月の場合,500円を超えた金額が払い戻されます).
指定病院がある場合や,手続きが必要な場合もありますので,詳しくは学生課などにご確認ください.
→お問い合わせ先:学校の学生課など

高額療養費制度

1ヵ月(1日から末日まで)の医療費の自己負担額が高額となった場合に,一定の金額(年齢,世帯,所得状況に応じた自己負担限度額)を超えた部分が「高額療養費」として払い戻される制度です. 加入している保険者が窓口となりますので,詳しくは担当の保険者にお問い合わせください.
→お問い合わせ先:ご加入の保険者

  • ・協会けんぽ(旧・政管健保)の場合→全国健康保険協会
  • ・船員保険の場合→全国健康保険協会
  • ・国民健康保険の場合→市町村
  • ・その他の場合→健康保険の保険者

その他医療費負担が少なくなることがある場合

  • ・障害者手帳を持っている場合
  • ・生活保護の認定を受けている場合