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ヒュミラ®の治療の進め方

ヒュミラ®は皮下注射なので投与に時間がかかりません

ヒュミラ®は2週間に1回の皮下注射で治療します.
医師の許可があれば,病院で指導を受けたのち,ご自宅で患者さま本人が注射する「自己注射」も可能です.
※医師の許可が得られた場合に限ります.

治療のスケジュール

ヒュミラ®は,初回は80mg,その後は2週間ごとに40mg[効果が不十分な場合は80mg]を注射します.

ヒュミラ®の注射のしかた

シリンジの場合

薬の入った注射器(シリンジといいます)またはペンで皮下注射します.
医師の許可があれば,病院で注射指導を受けたあと,患者さん本人が注射する「自己注射」も可能です.

詳細につきましては「ヒュミラ®の自己注射について」をご覧ください.

ヒュミラ®を注射する部位

おなか,太もも,二の腕の後ろ側のいずれかに注射します.(注射部位は毎回場所を変えます)

※患者さん以外の方に注射してもらう場合は,上腕部後ろ側に注射してください.

(皮フ病変のある部位や皮フが赤くなっていたり,傷があったり,硬くなっている場所には注射しないでください.)

治療を始める前には、副作用のリスクを減らすために問診と検診をします

ヒュミラ®は免疫を司っているTNFαの作用を抑える働きがあるため,使用により感染症にかかりやすくなる可能性があります.感染症の副作用の多くは,鼻咽頭炎や上気道感染などの軽度なものですが,隠れていた結核が再び起こってくることもあります.このため,ヒュミラ®の治療を始める前には,下記の検査を行って結核が再発する可能性があるか,または重い感染症にかかっていないかをチェックしたうえで治療を始めます.また治療中も必要に応じて検査を行い,有効性と安全性を確認します.

治療の前に行う検査

[結核に対する主な検査]
■ツベルクリン反応検査,インターフェロンγ遊離試験など
■画像検査(胸部X線,CT,など)

[感染症に対する主な検査]
■血液検査(白血球数,リンパ球数,など)

[B型肝炎に対する主な検査]
■血液検査(HBs抗原,HBs抗体,HBc抗体など)

[その他問診事項]
■今かかっている病気,服用中のお薬
■以前かかったことのある病気
■結核にかかったことがあるか(ご家族も含めて)
■アレルギーの有無
■「生物学的製剤」の治療歴
■ワクチン接種の予定
■光線療法(PUVA)などの治療歴
■女性のみ:妊娠・授乳について

治療中のチェック項目 必要に応じて検査を行います

[効果について]
■皮疹は良くなっているか(効果判定は通常16週で行います)
■痛みは軽減しているか
■生活の質(QOL)は改善しているか,など

[安全性について]
■注射部位,あるいはその他の部位に異常はないか
■風邪などの感染症にかかっていないか
■体調に変化はないか
■血液検査(白血球数,リンパ球数,など)

ご自分で体調管理をすることがとても大切です

ヒュミラ®の治療を受けている期間は,患者さんご自身で体調管理をして頂く必要があります.もし「何か体調がおかしいな?」と感じたら, すぐに主治医や看護師に連絡するようにしましょう.