関節リウマチ患者さん向け
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TNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)とは,サイトカインという物質の一つで腫瘍壊死因子と呼ばれ,言葉のとおり腫瘍をやっつける物質です.しかし,この物質が関節リウマチの関節では大量に産生され,腫れや痛みなどの炎症や関節の破壊に大きく関わっていることがわかっています.
関節リウマチの患者さんの関節を調べると,TNFαという物質が通常よりも増えています.
このTNFαが炎症の原因物質のひとつといわれています.TNFαは関節の痛みや腫れ,関節破壊をおこすだけでなく,さらに他の炎症をおこす物質(炎症性サイトカインといいます)を作らせて関節リウマチを悪化させるはたらきもあります.
写真:田中良哉先生ご提供