【安全性対策】
ニューモシスティス肺炎

ニューモシスティス肺炎の診断

発熱,乾性咳嗽,呼吸困難に加えて,PaO2あるいは動脈血ガス分析又はSpO2(動脈血酸素飽和度)の急激な低下がみられた場合,胸部X線検査を行います.画像所見にスリガラス様の陰影がみられた場合,MTX及びTNF阻害薬の治療を中止し,PCPの判定にβ-Dグルカンを測定します.これが陽性であれば PCR(Polymerase chain reaction)を測定し,PCPと診断します().なお,β-DグルカンはPCP及び真菌症では増加しますので,TNF阻害薬投与後のチェックのためにも,投与前値を必ず検査しておきます.PCPは,早期診断が重要です.患者のうったえがなくても疑わしい場合は積極的に検査を行うことが薦められます.無治療では極めて死亡率が高いため,確実な診断と適切な治療が必要とされます.

▼ 図.生物学的製剤投与中における発熱,咳,呼吸困難に対するフローチャート

図. PCP 診断フローチャート

日本呼吸器学会(編).生物学的製剤と呼吸器疾患・診療の手引き.2014,p39
上記出典中の引用:関節リウマチに対するTNF阻害薬・トシリズマブ・アバタセプト使用ガイドラインを一部改変