【安全性対策】
ニューモシスティス肺炎

ニューモシスティス肺炎の治療

ST合剤(スルファメトキサゾール/トリメトプリム)が第一選択薬であり,RA患者などの非HIV患者では2〜3週間の投与を行います.副作用等で投与が不可の場合は,第二選択薬としてペンタミジンあるいはアトバコンが投与されます.また,RA 患者のニューモシスティス肺炎では炎症反応が強いため,治療にあたっては早期に十分量のステロイド剤の投与が必要になります.非HIV 患者のニューモシスティス肺炎へのステロイド剤投与についてのエビデンスは乏しいものの,呼吸器状態が中等から重症(PaO2≦70mmHg またはA-aDO2≧35mmHg)では併用が推奨されます1). 特に,PCP 治療後や高齢・既存の肺疾患・ステロイド剤併用などのリスクを有する場合には,ST合剤などの予防投与が望まれますが,具体的な適応や投与期間などについてのコンセンサスは得られていません.

1)日本呼吸器学会(編).生物学的製剤と呼吸器疾患・診療の手引き.2014, p76