乾癬患者さん向け
知る
免疫にかかわっている物質はいろいろありますが,大きな役割を担っているのが「TNFα[ティーエヌエフアルファ]」と呼ばれるたん白質です.
TNFαは,免疫や炎症に関係するサイトカインの一種で,生体を防御する上で大切なはたらきをしています.しかし, TNFαが過剰に放出されると,サイトカインのバランスが崩れて病気を起こすようになります.
乾癬の病巣では,このTNFαが大量に作られており,皮膚の慢性的な炎症引き起こしています.
治療メモ(TNFαの作用) |
---|
「TNFα(ティーエヌエフアルファ)」には,TNFαそのものが皮膚や組織を刺激して炎症を引き起こす直接作用だけでなく,炎症を起こす別のサイトカインの産生を促して,間接的に炎症を引き起こしたり悪化させる作用もあります. こうしたことから,TNFαは,炎症を引き起こすサイトカインの司令塔≠フような物質と考えられています. |