用語 | 解説 | 補足 |
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I | ||
IFN(インターフェロン) [interferon] |
体内で,ウイルスなどの病原体や腫瘍細胞などの異物に遭遇したときに細胞が分泌するたん白質の一種.細胞増殖の抑制,免疫系及び炎症の調節などの働きを示し,サイトカインの一種に含まれます.C型肝炎や腫瘍などの治療薬として用いられることもあります. | |
IL(インターロイキン) [interleukin] |
サイトカインの中の一つのグループで,免疫系ではこのインターロイキンが多く関わっています.関節リウマチに悪影響を及ぼす炎症性サイトカインに分類されるインターロイキンには,IL-1,IL-6,IL-8などがあります. | |
J | ||
JIA(若年性特発性関節炎) [juvenile idiopathic arthritis] |
15歳以下の小児に発症する原因不明の慢性疾患で,持続する関節の炎症を特徴とします.主に疼痛・腫脹・運動制限がみられます. | |
L | ||
Larsenのgrade分類(ラーセンのグレード分類) | Larsenにより考案されたもので,関節リウマチの関節破壊の程度をX線で評価する方法.グレード0:正常,グレード1:軽度変化,グレード2:明らかな初期変化,グレード3:中等度破壊性変化,グレード4:高度破壊性変化,グレード5:ムチランス型変化の6段階からなります. | Steinbrockerの病期分類 |
M | ||
MP(中手指節)関節 [metacarpophalangeal joint] |
手の指の付け根の関節. | MTP関節 |
MRA(悪性関節リウマチ) [malignant rheumatoid arthritis] |
関節リウマチの中でも血管炎をはじめとする関節外症状が強くみられるものをいい,難治性で全身症候も強く,生命予後も不良であることが多いです.内臓障害がなく,関節リウマチによる身体機能障害が高度に低下した場合は悪性関節リウマチとはいいません. | |
MRI(核磁気共鳴映像法) [magnetic resonance imaging] |
人体の各細胞が持っている磁気性を利用したもので,人体の断層を画像にする方法です.X線などのような放射線被曝はありません.軟骨はX線では映らないケースが多いため,リウマチの軟骨病変の評価には必須とされています. | |
MTP関節 [Metaarsophalangeal Joint] |
足の指の付け根の関節. | MP関節 |
N | ||
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) [non-steroidal anti-inflammatory drugs] |
ステロイド薬ではない抗炎症薬すべてをいい,抗炎症作用,鎮痛作用,解熱作用を持っています.長期投与により胃腸障害などの副作用があります. | |
O | ||
OA(変形性関節症) [osteoarthritis] |
関節の使いすぎ,年齢などにより,関節軟骨とその組織がすり減り,骨増殖性変化が加わることで次第に関節が変形していく疾患を指します.関節炎では一般的な疾患です.関節軟骨がすり減ると,滑膜に摩擦物質が溜まり,刺激を受けて基質破壊酵素が分泌され,痛みや腫れ,発熱,水腫などの炎症をおこすと考えられています. | |
P | ||
PIP(近位指節関節) [proximal interphalangeal joint] |
指の先から2番目の関節 | DIP MP |
Q | ||
QOL(生活の質) [quality of life] |
身体的,心理的,社会的に満足のいく日常生活を送ること.また,その度合. | ADL SF-36® |