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手術治療

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4.手術療法(外科的療法)

上記の治療を行っても症状の改善が認められない場合には,外科的療法が選択されることがあります.手術により,痛みがなくなり,活動範囲が広がってQOLの改善が期待されます.主治医は患者さんに適切な手術方法を選択しますが,手術の効果やデメリットを聞き,医師と十分に相談した上で,手術に臨むことが勧められます.

▼ 手術の種類

分類 特徴
滑膜切除術 薬物による保存療法が無効で,長期間にわたって痛みが持続している場合に行う手術です.滑膜を取り除けば,痛みや腫れも治まり,自立した日常生活を過ごせるようになる場合もありますが,膝や股など体重のかかる部位の関節に関しては再発することもあります.
関節固定術 壊れた関節を一つの骨にしてしまうときに行う手術です.指や手首,足首など固まって動かなくても支障が比較的少ない関節に対して行います.動かなくなるため,痛みが全くなくなり安定感もありますが,不便さは免れません.
人工関節置換術 壊れてしまった関節の機能を再建するための手術です.膝や股関節の手術が多く行われています.この手術をしたら,翌日から正常な関節に戻るわけではなく,しっかりとリハビリテーションを行うことが必要です.なお,人工関節の寿命は約20年といわれています.
腱移行術 手の指の腱が切断してしまったときに行う手術です.関節リウマチでは,伸筋腱という腱が切断されて指が伸びなくなることがあります.切断された場合には健康な指の腱を移行し断裂した肩につなげて,指を再度伸びるようにします.